WHITE NOISE / AN ELECTRIC STORM


今月号のレコード・コレクターズはアイランド・レコードの特集でしたね。

僕自身、イギリスの老舗レーベルという認識はあったし、アイランドというとスペンサー・ディヴィス・グループやトラフィック、フリー、ボブ・マーリー、U2などをすぐに思い浮かべるものの、レーベルとしてのカラーなどはあんまり感じられなかったんですよね。今回の特集で、レーベルの起源がジャマイカン・ミュージックだったことなども知ることができ、けっこうタメになりました。


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で、今日紹介するのは最近入手した1枚で、今回のアイランド200選でもチョイスされていた、英国のバンド、ホワイト・ノイズのファーストアルバム「エレクトリック・ストーム」(69年リリース)

このアルバム、たまに中古で見かけることもあって、なんとなく気になってはいたんですが、グループ名やアルバムタイトル、ジャケのイメージからなんとなく入手を躊躇していた1枚。先日たまたま通販サイトで試聴したところ、意外と聴きやすい感じだったので購入してみましたが・・・ う~ん、いわゆる迷盤ってやつですね。
これは別館で取り上げるべきかとも思いましたが、60年代の作品ということもってこちらで記事にします。

バンドの中心は今でもホワイトノイズ名義で活動を続けるデヴィッド・ヴォーハウスで、さらに男女3人のヴォーカルとパーカッション奏者というのが、このアルバムでの布陣。
全面シンセによるピコピコしたサウンドを想像しておりましたが、60年代末という時代もあってかそれほどエレクトリックな感じはなく、曲自体は男女ヴォーカルによる、ちょっとサイケなソフトロックといった感じ。
けっこう聴きやすいかな、なんて思っておりましたが、聴き進めていくと、どの曲にも奇天烈なサウンドコラージュ/サンプリングが施されているじゃないですか。

女性の鳴き声や叫び声、乱交パーティーでの男女の喘ぎ声、いびき等々・・・ このへんで一気に変態度がアップといった感じでしょうか。アルバム後半にはサイケ度の上がったフリーキーな楽曲が続きますし、全編聴き通すとけっこう疲れるなぁ・・・

デジタルな今の時代ではなんてことのないコラージュ作業ですが、60年代にしてこういった音を作るのは相当大変だったでしょうね。実際、アナログテープの切った貼ったで、制作にかなり時間がかかったらしいですし。偏執的なオーバーダブというと、マイク・オールドフィールド「チューブラー・ベルズ」を思い浮かべますが、このアルバムも相当なもんじゃないかな。

正直なところ、何度も聴き返したくなる作品ではありませんが、CD化されてから廃盤になることもなく(国内盤は廃盤ですが)、最近ではリマスター盤もリリースされてるようで、その筋の方には人気の作品なのかもしれませんね。


1. Love Without Sound
2. My Game Of Loving
3. Here Come The Fleas
4. Firebird
5. Your Hidden Dreams
6. Visitations
7. Black Mass: An Electric Storm In Hell
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by shintan_shintan | 2009-03-17 20:00 | 60s ROCK