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THE BOOMTOWN RATS / A TONIC FOR THE TROOPS


ボブ・ゲルドフの名前を初めて知ったのは、84年のエチオピア飢餓救済のためのチャリティプロジェクト「バンド・エイド」の提唱者として。

彼がアイルランドのブームタウン・ラッツというバンドのヴォーカルだという事もその時に知ったんですが、聞いたことのないバンドだったし、彼が凄いのか凄くないのかは当時中学生だった僕には良くわからず・・・
ただ、彼の呼びかけで有名ミュージシャンが勢揃いしているわけだし、ゲルドフがミッジ・ユーロと作ったチャリティソング「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」は凄い良い曲だったしで、その後もな~んとなく気になってはおりました。

で、ブームタウン・ラッツの代表曲「哀愁のマンディ」を聴いたのはずいぶんとたってから。79年にカリフォルニア州サンディエゴで起きた16歳の少女による銃乱射事件を題材とし、犯行動機として少女が語った「月曜日が嫌いだったから」をタイトルにしたメッセージ色の強いこの曲は、一度聴いただけで印象に残る名曲ではあるものの、アルバムに触手を伸ばすまでにはいたらず・・・

今では、ミュージシャンとしてより、その後のUSAフォー・アフリカやライブエイド、一連のチャリティーブームの立役者としてのほうが有名なのかな・・・ 05年にはLIVE8を提唱しているし、06年にはノーベル平和賞にもノミネートされたり。





と、前置きが長くなってしまいましたが、昨日紹介したスクイーズ紙ジャケと同じく、ブックオフの250円コーナーでブームタウン・ラッツのリマスター盤(スリップケース付)を2枚発見!セール中ということでこちらも各105円でした。

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A TONIC FOR THE TROOPS (78年)

1. Like Clockwork
2. Blind Date
3. (I Never Loved) Eva Braun
4. Living In An Island
5. Don't Believe What You Read
6. She's So Modern
7. Me And Howard Hughes
8. Can't Stop
9. (Watch Out For) The Normal People
10. Rat Trap

11. Neon Heart (John Peel Radio Session)
12. Do The Rat (B-Side)
13. D.U.N. L.O.A.G.H.A.I.R.E (B-Side)
14. Rat Trap (Live In Stoke)

こちらは、78年リリースの2nd「A TONIC FOR THE TROOPS」。
彼らにとって初の全英No1となった⑩「Rat Trap」を含む出世作ですね。

77年の1stではけっこうパンキッシュなサウンドだったようですが、この2枚目ではパンク的な疾走感はあるものの、ニューウェーヴ的なところも多々感じる音作りで、結構モダンな感じでポップ度高いです。

「哀愁のマンディ」路線を期待すると、ガッカリするかと思いますが、これはこれでなかなか良いですね。




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MONDO BONGO (80年)

1. Straight Up
2. The Elephants Graveyard
3. This Is My Room
4. Another Piece Of Red
5. Hurt Hurts
6. Please Don't Go
7. Fall Down
8. Go Man Go!
9. Under Their Thumb Is Under My Thumb
10. Banana Republic
11. Whitehall 1212
12. Mood Mambo

13. Cheerio (Bonus)
14. Don't Talk To Me (B-Side)
15. Arnold Layne (Recorded For TV)
16. Another Piece Of Red (Live In Portsmouth)

で、「哀愁のマンディ」を含む79年の3rd「THE FINE ART OF SURFACING」で一気にブレイクした彼らが、次作として80年にリリースした4thがこの「MONDO BONGO」。

3rdは未聴なので、変遷はわかりませんが、この4枚目ではポップ&モダン度を強めながらも、かなりバラエティに富んだ音作りになっていますね。

2ndではまだ残っていたパンク色はかなり希薄なっていて、「哀愁の~」のようなバラードもあれば、コステロにそっくりなちょいソウルフルな曲もいくつか・・・ ちょいサイケっぽいものもあったかと思うと、レゲエやアフリカンなテイストのものもあったりですが、なんとなく統一感を感じますし、決して散漫な感じはしないかな。

これも、なかなか楽しめますね。
by shintan_shintan | 2009-08-26 00:00 | 70s (77~79)