LATE 70s NEW WAVE/POST PUNK 名盤 ②
前回記事の続きということで、お気に入りアルバムをさらに5枚ほどご紹介していきますね。
GARY NUMAN 「THE PLEASURE PRINCIPLE」 (1979年)
ウルトラヴォックス(ジョン・フォックス)に強い影響を受けたゲイリー・ニューマンのソロ名義1枚目。いわゆるエレポップの範疇ではありますが、ドラム&ベースは生演奏中心だしヴァイオリンなども効果的に使われていて、シンセや無感情なヴォーカルなどの無機的なものと、バンドっぽさなど有機的なものがうまく融合してる感じかな。
THE DURUTTI COLUMN 「THE RETURN OF THE DURUTTI COLUMN」 (1980年)
昨日今日で取り上げた10枚のうちで、少々趣の異なるのがこのドゥルッティ・コラムの1st。
バンド名義にはなっておりますが、実質的にはギターのヴィニー・ライニーのソロプロジェクトで、ここで聴けるサウンドもシンセと打ち込みをバックにギターがメロを奏でるアンビエント系のインストもの。彼の爪弾く切なく穏やかで、時に感情をみなぎらせたギターが染み入ってくるんですよね。
MARIANNE FAITHFULL 「BROKEN ENGLISH」 (1979年)
アルコールやドラッグで廃人のようになっていたマリアンヌ・フェイスフルの復活アルバム。
ご存知のように60年代はアイドルポップシンガーだった彼女ですが、ここで聴けるのは酒とタバコでつぶれたドスの効いたしわがれ声で、まるで別人ながらも大迫力。
タイトル曲「Broken English」とジョン・レノンの「Working Class Hero」まさにこの時期のニューウェーブサウンドでこれは必聴ですよ
TALKING HEADS 「FEAR OF MUSIC」 (1979年)
昨日紹介したDEVOとともにUSニューウェーブを代表するトーキング・ヘッズ。
80年リリースの「リメイン・イン・ライト」が彼らの最高傑作ということに異論はありませんが、個人的にはこの3rdのほうが好きだったりします。
次作で開花するアフロ/ファンクビートも今作からの導入ですし、次作の特に後半で感じた冗長なところもなくて、聴きやすさや個々の楽曲の出来ではこちらのほうが上だと思うんですが・・・
THE B-52's 「THE B-52's 」 (1979年)
もういっちょUSのバンド、ジョージア州で結成されたB-52'sの1st「警告! THE B-52's来襲」です。
これももなかなか面白いサウンドでして、ベーシックなところは60sテイスト感じるビート系ロックンロールなんですが、男性1名と女性2名によるちょっとヘンテコなヴォーカル&コーラスワークがこのバンドの特長であり魅力でもあります。
活動を再開しヒットを量産した89年以降も悪くはないし、僕もこのバンドを知ったのはその時期なんですが、この初期のチープなサウンドのほうがキャラが立ってるかな。
というわけで、前回記事とあわせて10枚ほど紹介してきましたが、この10枚はある意味では王道的なサウンド。この時期には「けったい」で「ヘンテコ」な音のバンドもけっこうありまして、次回はそんなアルバムをご紹介していこうかなと・・・ というわけでまたまた「続く」です。