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ATLANTA RHYTHM SECTION  「SAME」 「BACK UP AGAINST THE WALL」


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ATLANTA RHYTHM SECTION (1972年)
1. Love Me Just A Little
2. Baby No Lie
3. All In Your Mind
4. Earnestine
5. Forty Days And Forty Nights
6. Another Man’s Woman (It's So Hard)
7. Days Of Our Lives
8. Yours And Mine
9. Can’t Stand It No More
10. One More Problem

BACK UP AGAINST THE WALL (1974年)
11. Wrong
12. Cold Turkey, Tenn.
13. Will I Live On?
14. A Livin’ Lovin’ Wreck
15. Superman
16. What You Gonna Do About It?
17. Conversation
18. Redneck
19. Make Me Believe It
20. Back Up Against The Wall
21. It Must Be Love


60年代に活躍したソフトロックグループ、クラシックⅣ、キャンディマンのバックを担っていたスタジオミュージシャンを中心に結成されたアトランタ・リズム・セクション(以下ARS)。本日は彼らのファースト&セカンドをエントリーです。

ARSに関しては78年リリースの7作目、おそらく彼らのアルバムで一番知名度があるだろう「CHAMPAGNE JAM」しか聴いたことがありませんでしたが、洗練されたサウンドに豪放さやスリルをあまり感じることもなく、それほど魅力を感じなかったのが正直なところ。

とはいえ、サザンロックを語る際にはオールマンズ、レーナードに次ぐ存在として挙げられることが多く、いずれ他のアルバムもちゃんと聴いてみたいと思っていた折、今年になって英BGOからリリースされた2in1の中古を900円で見かけゲット。
これが自分的にはストライクゾーンど真ん中の南部サウンドで、アルバム1枚で侮っていた自分に反省です。

CDの前半10曲は72年のファースト収録曲なんですが、ざらついたハードなギターと長尺のツインリードが炸裂する哀感あるパワーバラードの1曲目が何と言っても強力!

ブルースやソウル、カントリーからの影響をベースに、時にファンキー時にフォーキーなサウンドはまさにサザンロックの王道でして、全体的にはレーナードに通じるところもあるハードなギターアンサンブルが印象的。
デビュー作という事で少々荒さも感じますが、スタジオミュージシャン達によるバンドだけあってテクニックは申し分なしだし、ソウルフルかつ伸びやかなヴォーカルもいい感じの素敵な内容です。

で、CD後半の11曲は74年のセカンドアルバム「非情の壁」収録曲。
荒々しく豪快なファーストよりタイトな感じになって、全体的にバランスが良くなりましたね。③⑨といった美しいバラードナンバーもあってか、全体的にメロディーが重視されてるようにも感じます。
とはいえ、勢いあるバンドサウンドは損なわれていないし、彼らのサウンドのキーの一つであるツインギターも健在。個人的には1st以上のお気に入りアルバムです。

このバンド、ネットで検索するとやはり70年代半ばから後半にかけての洗練度が上がった時期のアルバムやシングルが取り上げられていることが多いでうね。確かにその時期が彼らの絶頂期ではあるんでしょうが、サザンロック度が高いこの初期作も超オススメですのでルーツロック好きで未聴の方はゼヒ!
by shintan_shintan | 2010-06-20 16:35 | SOUTHERN / SWAMP