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TENNENT & MORRISON 紙ジャケ (1972年)


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1. Good For You
2. Tomorrow It Might Rain
3. Keep My Secrets
4. I Should Have Know Better
5. Round And Round
6. Fog In The Future
7. I Can't Imagine
8. Easy Come Easy Go
9. The Last Hour
10. Take My Place
11. Death In A Distant Country


あいも変わらず時間を見つけては中古CDを漁るこの頃ですが、最近はアーティストというより再発レーベルで買うこともしばしば。Wounded Bird、Collector's Choice Music、Rev-Ola、Fallout、SUNBEAMといった再発レーベルのCDを見かければとりあえずチェック。なかでも前記した最初の2レーベルは米ルーツロック系のタイトルが多いし、中古だと3桁プライスになってるものも多くて重宝しております。

で、最近勢いがあるのは、やはり韓国のBIG PINKでしょう。かなりマニアックなものも多いですが、CD化が熱望されてるSSWものを多くリイシューしていて感謝している方も多いんじゃないでしょうか。

で、本日はそんなBIG PINKより今年2月にリリースされた英米混合デュオ、テネント&モリソンのデビュー作をご紹介。CD化に関しては2005年に怪しげなレーベル、ヒューゴ・モンテスからされておりましたが、僕がこのアルバムの存在を知ったのはBIG PINKでのリイシューを受けて。
ネットでの評判も上々だし、VIVIDからリリースされた国内盤仕様の中古をお手頃価格で見かけたこともあり思い切って入手してみたんですが、これがほんと素晴らしいアルバムでした!

スワンピーなダミ声の米国人ジョン・デネントと、繊細でナイーブな歌声の英国人デヴィッド・モリソンによるこのデュオ。ザ・バンドを彷彿とするアーシーさとイギリスならではの憂いあるメロウさ見事に溶け合わさった名盤で、アンドウェラやアーニー・グラハムとかお好きな方なら間違いなくツボでしょう!

テネントとモリソンの共作によるアルバム冒頭曲にしてキラーチューン「Good For You」で一発KO!アコギのシンプルな演奏から始まり、味わい深いベースを伴いサビで大きな感動へと到るメロウな大名曲ですが、それ以外にも味わい深い楽曲揃いで、CD化されるまで幻の名盤として評価が高かったのも納得。

テネント作の5曲はアーシーでアメリカンな感じの楽曲が多く、ザ・バンド色の強い④やスワンピーなロックンロール⑦といったものもありますが、②や⑩のような美メロのフォーキーバラードは彼の男臭い歌声がほんと胸に染み入ってきます。
一方モリソンの楽曲はメロディアスで胸キュン系なナンバーが多いかな。前述した①「Good For You」も共作ではありますがモリソン主導っぽいし、⑥も「Good~」に負けず劣らずのバラードナンバーで、彼もソングライティング能力は相当に高いですね。また、英トラッドぽい⑤あたりでは英国人ならではのものも感じます。

と、2人の個性は各々感じるものの、今作を名盤たらしめてるのは2人の個性が見事に融合したからなのは間違いないでしょうし、1+1が2以上になった好例ではないでしょうか。
by shintan_shintan | 2010-07-14 20:42 | SSW