STEVIE WOODS 「TAKE ME TO YOUR HEAVEN」 (1981年)
1. Fly Away
2. Just Can't Win 'Em All
3. Take Me To Your Heaven
4. Steal The Night
5. Through The Years
6. I Wanna Be Close To You
7. R ead Between The Lines
8. Throw A Little Bit Of Love My Way
9. Gotcha
金澤さんや中田さんのガイド本でも大枠で取り上げられていたAORの人気盤、スティーヴィー・ウッズの3枚のアルバムですがめでたく初CD化となりましたね。
AOR系のサイトでは大いに盛り上がってる事は知っておりましたが、個人的にブラコン/アーバンソウル的なものは特に好きってわけじゃないのでいずれ機会があれば・・・くらいにしか思ってなかったんですが、先日、ユニオンの店頭で入荷まもないウッズの3枚に遭遇。そんなに評判の高いアルバムならと1枚だけためしに購入してみたんですがこれが素晴らしい内容でして、いやぁCD化が熱望されるはずだわ。
というわけで、81年にリリースされたスティーヴィー・ウッズのファーストアルバム「TAKE ME TO YOUR HEAVEN」です。
ジャケを見れば一目瞭然の黒人シンガーものではありますが、これ、最初に聴いた印象としてはソウルフルな白人シンガーによるポップアルバムって趣きで、⑥⑧といったファンキーなハネ系やバラードナンバーでは独特な粘っこさを感じるものの、ポップ/ロック系のカバーが多いってこともあってか、全体的にはけっこうサラッとしてるかな。このあたりが個人的には◎ですがコテコテのブラックフィーリングをお求めの方には少々戸惑うかも・・・
全曲が素晴らしくて捨曲なしのアルバムですが、ピーター・アレン、キャロル・ベイヤー・セイガー、デヴィッド・フォスターの共作で竹内まりあもカバーしていたメロウ&キャッチーな①、ウィルソン・ブラザーズの大名曲③、タイトルと裏腹に「海」「太陽」が似合うサビメロの爽やかなAORチューン④は特に素晴らしくて文句なし。
前述したファンキー系⑥⑨もアルバム的にはいい感じのエッセンスになってますし、ケニー・ロジャースの⑤やフォスター&グレイドン作でスリー・ドッグ・ナイトのコリー・ウェルズの1stソロ(こちらもめでたく初CD化が決まりましたね)に収録されていた⑧といった歌い上げバラード系もナイス!
今回僕が購入したのはWounded Bird盤ですが、国内盤紙ジャケ(たぶん同じWounded Bird音源だと思いますが・・・)もリリースされるようですね。気になっていながらも入手を迷っている方、これはほんと素晴らしいアルバムですので是非!!