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THE INSECT TRUST 「HOBOKEN SATURDAY NIGHT」 (1970年)


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1. Be A Hobo
2. Hoboken Saturday Night
3. Eyes Of A New York Woman
4. Ragtime Millionaire
5. Somedays
6. Our Sister The Sun
7. Reciprocity
8. Trip On Me
9. Now Then Sweet Man
10. Reincarnations
11. Glade Song
12. Ducks

このブログでもたびたび「内容を知らずに購入」「ジャケ買いした」みたいな件がありますが、実際のところ本当に何もわからず衝動買いする音盤ってほとんどなくて、大抵の場合は携帯を使って多少の情報を得てから買ってたりするんですよね。

で、本日は久々に音盤情報なく購入した1枚のご紹介。ニューヨークのグループ、インセクト・トラストのセカンドアルバム。
購入のポイントは「COLLECTOR'S CHOICE MUSICからのリイシュー」「どうも70年の作品らしい」「ジャケが雰囲気ある」そして「価格が420円(実際には割引券使用で320円で購入)」という4点。実はこれも携帯から事前チェックしたんですがマイナーなグループなのかほとんどヒットなし。たぶんサイケ/アシッドフォーク系だろうと勝手にあたりをつけておりましたが、これがルーツロックの要素を多々感じる女性ヴォーカルものでして大当たり!!

68年の1stはフォークやジャズ、ブルースの要素を感じるプログレッシヴでサイケデリックな音を出していたようで、そういう意味では僕の想像も若干当たっていたのかも。
で、この2ndですがオープニングの小曲①こそ呪術的な感じですが、続く②でスタックスやハイを思い起こすソウルフルなスワンプナンバーでビックリ!カッコイイですね~
続く③もホーン入りのソウルフルなバラードだし、④もオールドタイミーでキュートなナンバーとここまではルーツロック度高しなんですが、男性ヴォーカルの⑤は楽曲自体はニューオーリンズ風なロックンロールなものの、セカンドラインを解体したようなたリズムやチープなギターなどが一風変わった感が。続く7分強の暗い⑥はサイケでアシッドなナンバーで、1stではこんな音だったのかな・・・

以降もトロピカルで陽気でグッドタイムなナンバー⑦やカントリー/ブルーグラスタッチな⑨⑩といったルーツ路線と、どことなくジェファーソン・エアプレインぽい感じのシスコな⑧やトラッド風味のオールドタイミーなナンバーに摩訶不思議なアレンジを施した⑪などが混在して進んでいきます。

アルバムラストの⑫もジャズファンクなホーン入りのソウルインストなんですが、中間部では男女の歌というかスキャットというか何語だかわからないヴォーカルが入っていたりで、アルバムを総括するとソウルやカントリーなどのルーツサウンドにシフトしながらも、サイケの残り香を払拭しきれない音って感じでしょうか。サイケな音は少々苦手な僕ではありますが、これは聴きやすいし楽しめましたね。



購入日:10/17
購入場所:ディスクユニオン新宿中古センター
購入金額:¥320
備考: 輸入盤 中古
by shintan_shintan | 2010-10-20 20:00 | 70s (70~72)