PERCY SLEDGE 「I'LL BE YOUR EVERYTHING」 (1974年)
数年前からずっと探してるアルバムが3枚ほどありまして、超レア盤というわけではないんですが、流通量が少なかったのか店頭でもオークションでもまったく見かけないんですよね。とはいえamaonマケプレの足元を見た価格では買いたくなかったし・・・
で、その3枚の内の1枚、パーシー・スレッジの74年作をようやくゲット。マケプレではありましたが新品が1,500円ちょっとという許容範囲内の金額でした。
今年もなんだかんだで多くのCDを購入しちゃっておりますが、音盤をチョイスする選択肢は様々ながらも最近は「カプリコーン」「マッスルショールズ」「ベアズヴィル」といったクレジット買いが増えておりまして、カプリコーンからリリースされたマッスル録音のこのアルバムはずっと聴きたかった1枚でした。
パーシー・スレッジといえばやはり66年リリースの名唱「男が女を愛する時」が群を抜いて有名ですし、一発屋とお思いの方もいそうですが、60年代には4枚のアルバムをリリースしシングルヒットも量産してるんですね。60年代後半からは不遇な時代を過ごした様で、アトランティックからカプリコーンにレーベルを移し6年ぶりのリリースとなったのがこの通産5枚目のアルバム。
前述した「男が女を~」を収録したファーストアルバムは正直なところ少々ディープな感が強すぎて、それほど好きなアルバムではなかったんですが、ウェンディ・ウォルドマン、ラリー・マレイら白人SSWの楽曲も取り込んだこのアルバムは良い意味でライトになっていて聴きやすいし、パーシーのヴォーカルも深みはそのままに重すぎることなくいい感じ。
全曲がスロー~ミディアムのバラード系ながらも、マッスル・ショールズ・リズム・セクションによるバックは軽快さを感じますしね。
アルバム全曲捨て曲なしの素晴らしい出来ですが、特にタイトル曲「I'll Be Your Everything」は「男が女を~」に比べても遜色ない名バラード! これ1曲を聴くだけでも価値のあるアルバムではないでしょうか。
1. Walkin' In The Sun
2. Behind Closed Doors
3. Make It Good And Make It Last
4. The Good Love
5. I Believe In You
6. I'll Be Your Everything
7. If This Is The Last Time
8. Hard To Be Friends
9. Blue Water
10. Love Among People