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80s POPの隠れ名盤たち(ニューウェーブとその周辺編) 

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MARC AND THE MAMBAS 「UNTITLED」 (1982年)

シングル「Tainted Love」、アルバム「Non-Stop Erotic Cabaret」が大ヒットしていたソフト・セルのヴォーカル、マーク・アーモンドが、その絶頂期にリリースしたソロプロジェクトの1枚目。

ソフト・セルのチープかつ退廃的なエレポップサウンドとはちょっと趣きが違い、生楽器主体の音数も少なめでどことなくアンビエントで深遠な感じのものが多いかな。
曲によってはソフト・セルに近い感じのものもありますが、耳にやさしいメロディーとどこかリラックスしたようなヴォーカルでインパクトあるジャケとは相まって聴きやすいです。

ルー・リードやシド・バレットのカバーも収められていて彼の出自を伺えるところも興味深い1枚。中古市場でもあまり見かけないアルバムですが、興味のある方は探してみてください。











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WALL OF VOODOO 「CALL OF THE WEST」 (1982年)

LAのニューウェーブバンドの2枚目。
このバンドには何かと縁があって、大学の時にはバンド名とピエロの不気味なイラストに惹かれて3rdをジャケ買いしちゃったり、今作収録で彼らの代表曲であり珍曲「Mexican Radio」をカバーしたブラックメタルバンド、セルティック・フロストのアルバムを愛聴してたり・・・

で、ちょい前にこのアルバムを入手して近頃良く聴いてるんですが、これがなかなか!
アメリカのニューウェーブ系のバンドって、UKのソレ系と比べるとシリアス過ぎないというか、暗くなくてちょい能天気なイメージがあるんですが、このアルバムもどことなくおおらかな感じがして面白いです!











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ROMEO VOID 「BENEFACTOR」 (1982年)

USニューウェーブをもう一丁。

ネイティヴアメリカンの巨漢ヴォーカル、デボラ・イエール嬢やサックス奏者を含むサンフランシスコの5人組、ロメオ・ヴォイドの2枚目。
ちょいエキセントリックながらもパンチあるヴォーカルによる、エッジの効いたパンキッシュでダンサンブルなサウンドを聴かせてくれますが、サックスがフィーチャーされているあたりは、コントーションズあたりのNYポストパンクな香りも・・・

ちなみに次作ではニューロマなサウンドにシフトしますが、個人的にはこれがバンドのピークかつ代表作と思います。











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OXO 「SAME」 (1983年)

70年代後半にFOXYというバンドで活躍したメンバーが80年代に結成したバンドOXO(オクソー)の唯一作。邦題は「POPにEYEして」だったかと・・・

これ、未だにCD化されていないんですが、内容的には80年代を代表するポップアルバムで素晴らしいの一言!
ダンサンブルなシングル「Whirly Girl 」(ワリィGIRL)、日本でヒットしたAOR的な「Waiting For You」 (恋はまちぶせ)、キャッチーでフォーキーな「You Make It Sound So Easy」 (あっさりサヨナラ)などなど名曲揃い。捨て曲なしのハイクオリティーなこのアルバム、早くCD化してほしいです。














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BLUE ZOO 「2 BY 2」 (1983年)

80年代前半のニューロマブームにデビューしたバンドの1st

下に貼ったPVを見ていただければわかるように、いかにもな時代を感じるルックスですが、アルバムとして聴けば演奏はしっかりしてるし楽曲のクオリティーも高し。ちょいヴォーカルに癖のあるところが賛否分かれそうですが、スパンダー・バレエにも通じるダンサンブル&優雅な感じは個人的には◎

最近CHERRY POPより初CD化されましたが、収録曲順などは変更されてるものの、音質もいいしオススメなアルバムです。











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ROMAN HOLIDAY 「COOKIN' ON THE ROOF」 (1983年)

最後に紹介するのは今日記事にした6枚の中では一番有名かもしれません。
ローマン・ホリディのデビューアルバム「ローマの休日」

こちらも下に貼った彼らの2枚目シングルにして代表曲「俺(オイラ)はハリキリボーイ」を聴いていただければどんなバンドか一聴両全だと思いますが、ロカビリーやジャイブ、ドゥワップなどのルーツミュージックを消化したゴキゲンなサウンドのアルバム。

これ、リアルタイムで結構聴いていたんですが、ほとんど存在を忘れていて数年前に店頭で見かけゲット。元気を出したいときにはベストな盤として愛聴しております。



by shintan_shintan | 2015-04-08 20:35 | 80s ROCK