ORIGINAL SOUNDTRACK 「1984 FOR THE LOVE OF BIG BROTHER」 (1984年)
ユーリズミックスが音楽を手掛けた映画「1984」のサントラ。
数曲の歌ものも秀逸な出来ではありますが、サントラなのでおのずとインストが多くなっており、これがカッコイイ! デイヴ・スチュワートのサウンドメイクが堪能できる作品になっております。
SOFT CELL 「THE LAST NIGHT... IN SODOM」 (1984年)
解散を宣言した後に発表されたソフト・セルの3枚目にして最終作「ソドムの夜」前2作でのエレポップ路線とは違って、ニューウェーヴなバンドサウンドにシフトした問題作。まぁ、マーク・アーモンドはソロプロジェクトのマーク&マンバスではすでにソフトセルとは違った音を奏でていましたから、この音楽的シフトは必然なのかもしれませんね。とはいえ、打ち込みやエレポップ的なものは曲によって残っていますし、「背徳感」「退廃感」は健在。個人的には彼らの3枚では一番好きかも。
COLIN NEWMAN 「A-Z」 (1980年)
70年代後半に活躍し、後塵に多くの影響を与えたポストパンクバンドWIREのフロントマンだったコリン・ニューマンの初ソロ。ここで聴けるのはポップだけど、どこかひねくれていて、アバンギャルドな雰囲気もするニューウェーブサウンド。WIREの諸作よりは若干耳あたりが良い感じかな。ビル・ネルソンのレッド・ノイズと同じ香りを感じましたね。
CLASSIX NOUVEAUX「LA VERITE」 (1982年)
80年代に初頭に3枚のアルバムをリリースして解散したクラッシックス・ヌーヴォーの2nd。いわゆるビジュアル映えするニューロマンティックなバンドとしてカテゴライズされてますが、当時日本ではあまり人気がなかった気が・・・
サウンドのほうはニューロマなダンサンブルな楽曲が中心ですが、全11曲中インストが3曲で、各曲間もSEやループ音でつながれていて本格的な仕上がりになっております。ポップでキャッチーなものから重厚なバラード、少々実験的な香りのするものまでアルバムとして良く考えられていてこれはオススメ。
GENE LOVES JEZEBEL 「PROMISE」 (1983年)
最後に紹介するのは、いわゆるゴシックロック(ゴス)で人気の1枚。
わたし、このジャンルにはうとくてスジバン、キュアー、シスターオブマーシーくらいしか聴いたことがなかったし、このバンドのことも知りませんでしたが、色々と勉強のために入手。
まぁ、ゴスなので暗くて重くて大仰なところはありますが、これはヴォーカルの声質もあってかけっこう聴きやすいし何より楽曲が良いですね。ニューウェーブ的なギターポップとして楽しんでおります。