SANTANA / WELCOME 紙ジャケ

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先日発売されたサンタナ紙ジャケ第1弾の中では、たぶん一番人気がないであろう
「WELCOME」をご紹介します。

1969年のウッドストックライブでお披露目を果たしたSANTANAはラテンロック路線で1st~3 rdまで大好評を博すのですが、ドラムのマイク・シュリーブやカルロスサンタナの音楽嗜好の変化にともない、72年の4th「CARAVANSERAI」では大幅に音楽性をチェンジ。
ジャズテイスト豊かでスピリチュアルなこの作品は、あまりの変貌ぶりにファンや評論家も驚いたものの、その作品のクオリティから大絶賛をもってむかえられ、今でもサンタナの代表作にあげるかたも多いと思います。僕自身もたぶん一番多く聴いた作品ですし。
ただ、それまでのSANTANAの音楽的中心メンバーだったグレッグローリー(Key、Vo)とニールショーン(G)などの主要メンバーはこの変化についていけずこのアルバムの制作前後に相次いで脱退してしまいます。

で、大幅にメンバーを入れ替えて制作された73年発表の第5作目がこの「WELCOME」。
前作同様のジャズロック路線であることに変わりはないんですが、旧メンバーによるスリリングな部分がまだ感じられた前作にくらべ、今作は非常にリラックスしたマイルドな雰囲気が感じられます。アルバム全体で感じられるのは、「このアルバムはSANTANAによるワールドミュージック」ということ。どうしてもSANTANA=ラテン というふうにとらえがちではありますが、このアルバムで聴かれるのは「ジャズ」「ラテン」「ボサノヴァ」「アフリカン」「マンボ」「ソウル」といったラテンだけにこだわらないワールドワイドなビートであって、既成概念にこだわらない音楽的に貪欲なSANTANAの姿勢が感じられます。

誰もが期待していたカルロスサンタナの弾きまくりギターもほとんどありません(ジョン・マクラフリンをゲストに迎えた⑧くらい)特にアナログA面にあたる①~⑤は2曲のヴォーカルナンバーも含めて非常に洗練された感じで、カフェやサロンでかかっていてもまったく違和感ないと思います。B面にあたる④~⑨も同様ですが、前述のようにジャジーな演奏をバックに唯一弾きまくってるのが⑧。これとリマスター化された時に追加収録された⑩に参加しているのがマハビシュヌオーケストラのジョン・マクラフリン。⑩は今回初めて聴きましたが相当かっこいいですね。ただアルバムとしてはオープニングの①と呼応するかのようなクロージングナンバー⑨で終えたい感じはしますが。

「CARAVANSERAI」は全曲通しで聴きたいアルバムですが、「WELCOME」に関しては自由に聴いてます。3曲のメロウなヴォーカルチューンだけ聴いたりとか、リズミカルな曲だけ聴いたりとか。リラックスしたいときにBGMとして聴いたりとか。この路線は次回作「BORBOLETTA 不死蝶」までつづきますので、気に入られた方は来月発売の紙ジャケ第2弾も要チェックです。

1. Going Home
2. Love, Devotion And Surrender
3. Samba de Sausalito
4. When I Look Into Your Eyes
5. Yours Is The Light
6. Mother Africa
7. Light Of Life
8. Flame-Sky
9. Welcome
10. Mantra (BONUS)
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by shintan_shintan | 2006-05-05 16:22 | 70s (73~76)