ビギナーが語るボッサの歴史と名盤(最終回) NARA LEAO / DEZ ANOS DEPOIS

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6夜続いたボサノヴァ企画も今日が最終日。最後に紹介するのは、ボサノヴァ誕生にたずさわったナラ・レオンです。

「ゲッツ/ジルベルト」の記事でも書きましたが、たまり場だったナラ・レオンの部屋でのジョビンとジルベルトとの出会いが、ボサノヴァ誕生のきっかけのひとつなんですが、そんなナラ・レオン自体はシンガーとしてデビューしたのはちょっと遅めの64年。ファーストアルバム「NARA」は若干ボサノヴァのテイストはあるものの、当時すでにボッサへの興味を失せていたようで、政治的なメッセージの強いアルバムになってます。その後、ブラジル文化への回帰を目指したカエターノ・ヴェローゾの「トロピカリズモ運動」に参加し、68年にはブラジルの伝統音楽を取り入れたプロテスタント色の強い「NARA LEAO」をリリースしますが、当時の軍事政権からの圧力でパリへ亡命することとなります。

今日紹介するこのアルバム「美しきボサノヴァのミューズ」はナラ・レオンが亡命先のパリでレコーディングし、71年にリリースされた初のボサノヴァアルバムでナラおよびボサノヴァの代表作といわれています。
②「ワン・ノート・サンバ」や⑤「イパネマの娘」、⑭「ジサフィナード」などのボサノヴァを代表する名曲のカバーも収めれれているものの、深淵でダークな曲も多く、アルバム全体のトーンは内省的で静溢。何曲かでピアノ、ストリングス、パーカッションが入っているものの、ほとんどの曲がナラの歌と女性ギタリスト、トゥーカの伴奏のみで、シンプルな音のアルバムとなってます。

このアルバム、イメージ的には「太陽」というよりは「雨」、「外で聴く」というよりは「部屋聴き」、「夏」というよりは「晩秋」で、一般的なボサノヴァのもつ爽やかな雰囲気はあまりありませんが、ナラのどこかフレンチポップスを思わせるような歌い方もあって、このヨーロッパ的な趣きのあるボサノヴァアルバムは、聴くほどにはまっていきそうです。


【NARA LEAO / DEZ ANOS DEPOIS】
1.Insensatez
2.Samba de uma nota só
3.Retrato em branco e preto
4.Corcovado
5.Garota de Ipanema
6.Pois é
7.Chega de saudade
8.Bonita
9.Você e eu
10.Fotografia
11.O grande amor
12.Estrada do sol
13.Por toda minha vida
14.Desafinado
15.Minha namorada
16.Rapaz de bem
17.Vou por aí
18.O amor em paz
19.Sabiá
20.Meditação
21.Primavera
22.Este seu olhar
23.Outra vez
24.Demais

購入日:7/13
購入場所:HMV新宿
購入金額:¥1,200
備考:セール中で2割引でした。
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by shintan_shintan | 2006-07-16 22:11 | BOSSA NOVA