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JESSE DAVIS / JESSE DAVIS

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タジ・マハールのバンドからキャリアをスタートさせ、その後レオン・ラッセル経由でクラプトンなんかとも親交のあったギタリスト、ジェシ・エド・デイヴィスが70年にリリースしたファーストソロ。
初めてこのアルバムを聴いたのは15年以上前だったと思います。ロッド・スチュアートの「ATLANTIC CROSSING」やジョン・レノンの「ROCK 'N' ROLL」にも参加してたので、ジェシの名前は知ってましたが、ネイティブアメリカンでスライドが上手いギタリストくらいの印象しかありませんでした。アルバムを購入したのもヴァン・モリソン「Crazy Love」のカバーが聴きたかったからでした。

当時は、あまりにも泥臭すぎて地味に感じたのか、しばらくして売却しちゃいました。
彼の存在が気になるようになったのは、それからだいぶ経ってから。ジーン・クラークのソロアルバムでの素晴らしいプレイとプロデュースワークを耳にしてからでした。
最近入手したロジャー・ティリソンズのアルバムでも素晴らしいプレイとプロデュースをしており、彼のソロが無性に聴きたくなり購入しました。

セカンドアルバムにして代表作といわれている「ULULU」は、CD化されてすぐに購入し、長いこと愛聴していますが、このファーストアルバムも負けじといいアルバムです。
ジェシの良く言えば「素朴」「味のある」悪く言えば「ヨレヨレ」「ヘタ」なヴォーカルが、なんとなく切ない雰囲気を出していて、まさにスワンプというべき泥臭いサウンドではありながら、どことなくレイドバックしたグルーブが感じられます。ジェシのギター(特にスライド)も独特な味がありますね。
ロジャー・ティリソンズの⑥、ヴァン・モリスンの⑧を除く、6曲が彼の自作ですが、ファンキーチューンあり、バラードあり、ゴスペルテイストありで、彼のソングライティング能力の高さを感じられるアルバムです。

70年代半ば以降はドラッグにはまり、目立った活動をしないまま、結局88年にオーバードーズで亡くなってしまうんですが、彼の素直で素朴な歌声を聴いていると、幸せだったと言いきれないだろう彼の人生を考えてしまい、心に染み入りますね。


1. Reno Street Incident
2. Tulsa County
3. Washita Love Child
4. Every Night Is Saturday Night
5. You Belladonna You
6. Rock & Roll Gypsies
7. Golden Sun Goddess
8. Crazy Love


購入日:8/25
購入場所:ディスクユニオン新宿中古センター
購入金額:¥1,470
備考:国内盤 中古
お気に入り度:★★★★☆
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お気に入り度
★★★★★ 素晴らしい! 生涯聴き続けます
★★★★ 大好きです 買ってよかった
★★★ 良いですよ ちょくちょく聴くかな
★★ まあ普通 あんまり聴かないかも
★ イマイチ。 売っちゃうかも・・・
by shintan_shintan | 2006-09-13 21:06 | SOUTHERN / SWAMP