WHITE HORSE / WHITE HORSE

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70年代半ばにはヴァレリー・カーターらとハウディ・ムーンを結成したジョン・リンドと、セッションミュージシャンとしてジョン・セバスチャンらと活動していたケニー・アルトマンという元フィフス・アヴェニュー・バンド(以下FAB)の2人が、イギリスのシンガーソングライターであるビリー・ニコルズと結成した「ホワイト・ホース」。今日紹介するのは彼らが77年にリリースした唯一作。

FABやハウディ・ムーンでのアーシーでありながら洗練されたサウンドは大好きで、このアルバムもだいぶ前から気になってはいたんですが、税込み2,940円という価格がネックになってなかなか手が出せずにいた1枚でした。今回ようやく手頃な価格(それでもちょっと高いですが・・・)の中古を発見し購入してみました。

このアルバム、リンドやアルトマンがサウンド・イニシアチブを取っているんだろうと思っていたんですが、実際にはビリー・ニコルズの活躍が目立つ内容でした。各人が楽曲を持ち込み自曲でリード・ヴォーカルを取るというスタイルですが、リンド作は②⑥、FABではピーター・ゴールウェイとともに多くの楽曲を手掛けたアルトマンは④⑨のみ。ニコルスが5曲を提供しヴォーカルをつとめてます。

フレッド・タケットのカッティングがファンキーな②やジャジーな⑦といったリンド作の2曲、リズミカルでコーラスワークが素晴らしい④やSSWテイストなバラードの⑨といったアルトマン作ももちろん素晴らしいんですが、個人的にはニコルズのポップセンスがかなり気に入りました。
ミディアムスローな前半と、キャッチーなサビをもつアップテンポな後半の2部構成になってる①はアルバムのオープニングぴったりだし、ピアノ弾き語りによる③は非常に美しいメロディーラインです。僕が一番好きなのは6/8のリズムで感動的に歌われるバラードの⑤。そこはかとなく感じるカントリーテイストも良い感じですしこれは大名曲じゃないでしょうか。

ソングライター3人を擁するバンドではありますが、バラバラでとっちらかった感じは一切なく、全曲で聴かれる3人による素晴らしいコーラスワークもあってアルバムでのトータル感も充分に感じますね。とはいえ各曲で各人の個性がうまく現れてますし、AOR的洗練さも感じられる素晴らしいアルバムだと思います。


1. It Doesn’t Take Much~Give It Up
2. Over And Done With
3. Love In A Mist
4. Lost And In Trouble
5. Can’t Stop Loving You (Though I Try)
6. Through Thick And Thin
7. Without Your Love
8. Everloving Arms
9. Take Me Back


購入日:10/24
購入場所:ディスクユニオン新宿中古センター
購入金額:¥1,900 
備考:国内盤 帯つき 中古
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by shintan_shintan | 2007-11-03 16:50 | 70s (77~79)