JUDY COLLINS / IN MY LIFE
ジュディ・コリンズというと当時無名だったジョニ・ミッチェル「青春の光と影」を取り上げた女性フォークシンガーくらいの認識しかなく、聴いたことがあるのもベスト盤くらい(すでに手放してしまいましたが・・・)。
ジョーン・バエズとともに、なかなかちゃんと聴くタイミングを逃していたんですが、先日ブックオフで彼女の60年代のオリジナルアルバムを見かけ、値段も安く入手することにしてみました。
39年にシアトルで生まれ、グリニッチ・ヴィレッジでの活動後61年にデビューしたジュディ・コリンズ。
本作は66年にリリースされた彼女の6枚目のアルバムですが、トラディショナルフォークを中心に演じてきた彼女が、フォークロック的なアプローチを取り音楽性を広げたアルバムで、当時活躍していたSSWの作品、ディランの①、レナード・コーエンの④⑩、ランディ・ニューマンの⑦、ドノヴァンの⑧、そしてビートルズの⑪を取り上げてます。
基本となるのはアコースティックギターの弾き語りによるシンプルなサウンドですが、アップテンポのロックンロール②、映画音楽のような雰囲気の⑥もあったり、ソフトロック的ドリーミーなアレンジのものも多く、けっこう多彩だったりします。
個人的にお気に入りなのはビートルズの大名曲⑪。数多くカバーされている曲ですが、ここでのアコギとダブルベースによるシンプルバージョンはほんと素晴らしい出来です。
ジュディ・コリンズというと清楚で凛とした歌声のイメージだったんですが、アルバムを聴くと意外にパワフルですね。声高になることはないんですが、かなりの芯の強さを感じます。とはいえ優しく癒してくれる抱擁感もあったりで、スティーブン・スティルスが彼女に惹かれたのもこのあたりだったのかもしれませんねぇ。
1. Tom Thumb's Blues
2. Hard Lovin' Loser
3. Pirate Jenny
4. Suzanne
5. La Colombe
6. Marat / Sade
7. I Think It's Going To Rain Today
8. Sunny Goodge Street
9. Liverpool Lullaby
10. Dress Rehearsal Rag
11. In My Life
購入日:3/28
購入場所:ブックオフ早稲田駅前店
購入金額:2割引きセールだったので¥400
備考:輸入盤 中古