THE EUCLID BEACH BAND / THE EUCLID BEACH BAND

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ソニーさんが名盤・レア盤復刻大作戦として2001年から2002年にかけてリリースした「洋楽秘宝館」シリーズですが、マニアックだったりニッチな作品が多かったりするものの、聴いてみるとどれも良いアルバムばかり。最近ではこのシリーズのおかげでカフェ・ジャックスニュー・ミュージックセイラーなどを知ることができたんですが、本日紹介するのも洋楽秘宝館というブランド買い(?)をしてしまった1枚。

エリック・カルメンのバックバンドに在籍していた2人、ピート・ヒューレット(ヴォーカル)とリチャード・レイジング(ギター、キーボード)が結成したデュオ、ユークリッド・ビーチ・バンドが79年にリリースした唯一作「夢のクリーヴランド」。

クリーヴランド州のエリー湖畔にある遊園地からネーミングされたこのユニットですが、メンバー2人と同じくクリーヴランド出身のエリック・カルメンが全面プロデュースで④⑥の2曲を提供。ただ、セールス的には惨敗だったようですし、カルメンのプロデュースも大して話題にならなかったようですね。
そんなマニアックで隠れた名盤的な位置づけの本盤ですが、内容的には、様々なエッセンスを取りこんだアメリカン・ポップスで、売れなかったのが不思議なほどの充実作だったりします。

ディスコティックな要素も取りこんだポップなオープニングナンバー①はアレッシーのような爽やかさだし、続く②③もキャッチーなメロディーなどヒット要素を多く持つアメリカンなポップナンバー。
バッドフィンガーのWithout Youにそっくりで、XのSay Anythingにも似ているバラードの④はエリック・カルメン作。
デビューシングルとなった⑤「クリーブランドに波はない」は曲もコーラスワークも思いっきりビーチボーイズなサーフィンミュージックでアルバムでは浮きまくってますがなかなか良い曲です。

エリック・カルメン作のアダルトな雰囲気のミディアムテンポなバラードの⑥もシングルカットすればヒット間違いなしだったろう素晴らしい出来ですし、その後もAOR風の⑦、リチャード・レイジングがハスキーなリード・ヴォーカルをつとめ、デヴィッド・サンボーンのサックスが大活躍するオールドタイミーなロックンロールナンバー⑧、一風変わったリズムのムーディーな⑨と続き、アルバムラストの⑩まで終始一貫してキャッチーで印象的なメロディーのポップテイスト満載なアルバムになってます。

また、意外とバックの面々も充実。エリック・カルメンが④⑥でピアノに参加している以外にも、デヴィッド・サンボーンがサックスで①⑧に、モータウンのベーシスト、ボブ・バビットは①④⑥⑦に参加。セッションギタリストのヒュー・マクラッケンは⑥でアコギを奏で、①②③⑧⑩でドラムをつとめるのはスティーリー・ダンのアルバムなどにも参加している名手リック・マロッタ。派手なプレイは一切ないものの彼らのプレイに耳を傾けるのもまた面白いかも。


1. Don't Play That Song
2. There's A Moon Out Tonight
3. Karen
4. I Need You
5. There's No Surf In Cleveland
6. End Of The World
7. You Make It Easy
8. Don't You Know What You Mean To Me
9. So Hard To Say Goodbye
10. You're The One


購入日: 11/19
購入場所: ディスクユニオン中野店
購入金額: ¥1,323
備考: 国内盤 帯つき 中古
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by shintan_shintan | 2008-11-24 17:10 | 70s (77~79)