KING HARVEST / DANCING IN THE MOONLIGHT
72年に全米13位のヒットとなり、多くのアーティストにもカバーされた名曲「ダンシング・イン・ザ・ムーンライト」1曲のみの一発屋として知られるNYのバンド、キング・ハーヴェスト。
先日、前述した「ダンシング~」が収録されている72年のファーストアルバムをブックオフの安棚で発見。ビーチ・ボーイズのカール・ウィルソンとマイク・ラブも参加している、75年リリースのセカンドアルバムはユニオンにて3,000円近いプレ値で何度か見かけたこともあって、バンドの存在こそ知っていましたが・・・ 帯のコピーによるとなかなか良さそうな感じだったし、何より500円という価格に惹かれてゲット。
このアルバム、けっこうネットなどでも記事やレヴューにされているんですが、たいていが「ダンシング~」以外はイマイチ・・・なんてのばっかり。いやいや、確かに「ダンシング~」は良い曲ですが、それ以外もなかなかですよ!
アルバムオープニングの①は、ホーン入りの軽快なロックンロールで、②は一転してジャズファンク調なインスト。③はスワンプの帝王、トニー・ジョー・ホワイトのカバーだし、⑤もホーン入りのスワンプチューン。アルバムラストの⑩もハードなギターが弾きまくりのファンキーなブルースロック。
というわけで、ソウルやブルースからの影響が強い南部風のナンバーが多い印象が強くはあるんですが、⑥⑦はロマンチックなバラードですし、⑧はちょっとサイケな60sっぽいフォーキーチューン。⑨はシングルヒットしてもおかしくないキャッチーなナンバー と言った具合で音楽的には各曲でバラバラ。ロマンティックなポップナンバー「ダンシング~」みたいなサウンドを期待して聴くと、驚いてしまうのも分からなくはないんですが、各曲ともクオリティーは高いですし、純粋に良い曲です。
1. Lady, Come On Home
2. Motor Job
3. Roosevelt And Ira Lee
4. Dancing In The Moonlight
5. She Keeps Me High
6. Think I Better Wait Till Tomorrow
7. Smile On Her Face
8. You and I
9. Marty And The Captain
10. I Can Tell