最近よく聴いてる90年代以降の名盤
ちよっと前ですが、2008年にリリースされたこんなディスクガイド本を買いまして・・・
今では年代やジャンルで括った様々なガイド本が出てますが、これはタイトル通り、1963年から2007年までの45年間からディケイドごとにチョイスしたもの。まぁ、60~70年代の選盤に関しては、無難なものばかりではあるんですが、個人的にあまり詳しくない90年代以降のセレクトがなかなか興味深かったこともあり、いただいた図書カードで購入。
僕が、いわゆる最新のロック系をよく聴いていたのは95~96年くらいまでだと思うんですが、掲載された127枚のうち、聴いたことのあるのは54枚だけ。当時気になっていながらも、聴く機会を逃したものもけっこう掲載されてましたね~
で、最近は90年代がちょっとしたマイブームになっておりまして、最近よく聴いてる何枚かをご紹介です。
THE LA'S 「THE LA'S 」 (90年)
ラーズが90年にリリースした唯一作。これはリアルタイムで体験していましたが、「There She Goes」「Timeless Melody」しか聴いてなかった気が・・・
90年代UKギターポップに多大な影響を与えたらしいこのアルバムですが、内容はといえば、70年代の香りがほんのりとするシンプルなロックアルバム。全編に「There She Goes」みたいなサウンドを期待すると肩透かしになりますが、時流に関係のない普遍的な魅力が感じられるアルバムです。
TEENAGE FANCLUB 「BANDWAGONESQUE」 (91年)
そのバンド名から、能天気系パワポを連想しちゃい、さらに、ダサいジャケもあってずっと聴かずにいたのがティーンエイジ・ファンクラブ。彼らの代表作である2ndを聴いてみましたが、いやはやビックリ!これは凄いいいですね~
とにかくどの曲もメロディーがいいんですよね。ポップでせつなくて・・・いわゆるギターポップ系の音ではありますが、けっこう重心の低いオーソドックスなアレンジなのも好印象。捨曲なしではありますが、やはり1曲目「The Concept」は超名曲ですね!
DINOSAUR JR 「GREEN MIND」 (91年)
お次はダイナソーJrのメジャーデビュー作「グリーン・マインド」。
これもティーンエイジ・ファンクラブ同様に91年リリースですが、この年はほんと豊作ですよね。マイブラやニルヴァーナ、メタリカにレッチリなどなど・・・
で、音のほうはもっとノイジーでオルタナティブなのかと思いきや、ポップで聴きやすいものが多いですし、アコースティック基調なものが多かったのも意外でした。
PRIMAL SCREAM 「SCREAMADELICA」 (91年)
こちらも91年を代表する1枚。
バーズっぽい1st、ガレージ風の2ndをリリースしてきたプライマル・スクリームがアシッドハウスに変身を遂げた3rdで彼らの最高傑作との声も多いアルバム。
これはずっと気になっていながら何故か聴く機会のなかった1枚なんですが、ハウスっぽい打ち込みものから、次作のようなアーシーな曲調のものまで、相変わらずの何でもありな内容に頭クラクラです・・・
JELLYFISH 「SPRIT MILK」 (93年)
ジェリーフィッシュの2ndにしてラストアルバム「こぼれたミルクに泣かないで」は、当時良く聴いていた1枚。無性に聴きたくなって再入手してしまいました。
アメリカのグループながら、クイーンやビートルズからの強い影響を感じさせるカラフルなブリティッシュポップロックで、ジャケはイマイチ(インパクトはありますけどね)ですが、内容は最高!
JAMES 「WHIPLASH」 (97年)
83年にデビューしたマンチェスター出身のバンド、ジェイムス。本国イギリスでは国民的な人気ながらも、ここ日本では相当にマイナーな存在なんですよね。日本人受けしそうな音楽性なんだけどなぁ~
で、このアルバムは不気味なジャケが気になって当時ジャケ買い(!)したアルバム。冒頭の「Tomorrow」、シングルとなった「She's A Star」は切ないメロのほんと名曲!だまされたと思って聴いてください。
THE STROKES 「IS THIS IT」 (01年)
最後はストロークスの1st。
これも6~7年くらい前に買ってはみたんですが、そのシンプルでプリミティブとも言えるビートがイマイチですぐに売却してしまったんですよね。
今回、あらためて聴きましたが、ヴェルベットっぽいガレージ風ロックンロールが心地よく感じられました。それにしてもこういった、派手さのないアルバムが大ヒットするとはね~