人気ブログランキング | 話題のタグを見る

BEAVER & KRAUSE 「IN A WILD SANCTUARY」 (1970年)


BEAVER & KRAUSE  「IN A WILD SANCTUARY」 (1970年)_b0079504_21385827.jpg














1. Another Part Of Time
2. And There Was Morning
3. Spaced
4. So Long As The Waters Flow
5. Aurora Hominis
6. Salute To The Vanishing Bald Eagle
7. People's Park
8. Walking Green Algae Blues
9. Sanctuary


本日はちょっと前にジャケ買いした1枚、ムーグシンセ使いのポール・ビーヴァーとバーナード・クラウゼによる電子音楽ユニットの70年作をご紹介。

60~70年代ロック好きにはマイク・ブルームフィールドやロニー・モントローズなどがゲスト参加した71年の「GANDHARVA」が有名らしいですが、なにぶん僕は勉強不足のためこのユニットのことは全く知らず。独特な雰囲気を醸し出すモノクロ画のジャケが気に入ったのと、コレクターズ・チョイスからのリリースで価格も500円だったのでたまには冒険しても良いかな・・・と思い購入。

どうせB級アシッドフォーク系だろうと思っていたこのアルバム、オルガンとシンセがグルーヴィーな①こそそんな違和感ありませんでしたが、電子音中心のSE的な②③や、雷や雨のSEをバックに荘厳なオルガンが奏でられる④、「ツァラトゥストラはかく語りき」な⑤など前半は「!?」って感じ・・・

こりゃハズレかなと思っておりましたが、アルバム後半からやっと音楽的(?)になってきまして、親しみやすいんだけどどこか不協和音的なメロディーの⑥、サンバというかアフリカンというか打楽器中心のワールドミュージック的な⑦、様々なSEやコラージュほどこされたブルースナンバー⑧、そしてスピリチュアルながら優しげなラストナンバー⑨などなど・・・ これがなかなかなんですよね。

サウンドのふり幅が広くて散漫な感も多少はありますが、それでもしばらくするとまた聴きたくなる不思議な魅力を持ったアルバムだったりします。シンセ一辺倒ではなくアコースティック楽器や自然を感じるコラージュなんかがいい感じなんですが、どうやら「電子音楽」と「自然」「環境」との融合をコンセプトにしているグループなようで、なんか納得です。

いわゆる電子サイケになるのかな・・・ 当ブログでは過去あまり取り上げたことがなかったジャンルの作品かもしれませんが、これも良いきっかけなので、テクノの源流ともいえる、ムーグなどアナログシンセの音色が堪能できる60年代後半~70年代前半の電子音楽モノのお気に入り盤を何枚かご紹介いたします。



BEAVER & KRAUSE  「IN A WILD SANCTUARY」 (1970年)_b0079504_1128515.jpg










SILVER APPLES 「SAME」 (1968年)

自作のアナログシンセを操るシメオン(Vo, Key他)とダン・テイラー(Dr)によるユニットの1stで電子サイケを代表する1枚じゃないでしょうか。

シンセとループっぽいドラム、少々のコラージュというシンプルな構成で、楽曲も1コード1グルーブ中心で不穏な雰囲気を感じさせるものが多いんですが、これが存在感たっぷりなんですよね。
68年のアルバムながら、音像もアイデアもチープなところは感じさせないってのが凄いです!




BEAVER & KRAUSE  「IN A WILD SANCTUARY」 (1970年)_b0079504_11282082.jpg










WHITE NOISE 「AN ELECTRIC STORM」 (1969年)

今でも現役のデヴィッド・ヴォーハウスのユニット「ホワイト・ノイズ」

これはそんなに「ピロピロ、ピコピコ」ではなくて、どちらかというとコラージュやカットアウト満載のアバンギャルドでサイケデリックなソフトロックといった感じかな・・・ 詳しくは過去記事をご参照ください。




BEAVER & KRAUSE  「IN A WILD SANCTUARY」 (1970年)_b0079504_11283397.jpg










PERREY & KINGSLEY 「KALEIDOSCOPIC VIBRATIONS」 (1967年)

電子音楽のパイオニアであるフランス人ジャン・ジャック・ペリーとアメリカ人シンセ奏者ガーション・キングスレイのユニット。これはセカンドアルバムになるのかな。

今作収録の「Baroque Hoedown」はディスニーのエレクトリック・パレードで使われてるあの曲!世の中の大多数の方がディズニーのオリジナルと思ってるのでは・・・




BEAVER & KRAUSE  「IN A WILD SANCTUARY」 (1970年)_b0079504_18261915.jpg










HOT BUTTER 「POPCORN」 (1972年)

で上記ペリキンのガーション・キングスレイ69年のソロアルバムに収録されていた「ポップコーン」をカバーして世界的大ヒットさせたのが、アメリカのスタジオミュージシャン6人によるこのホットバター。

「ポップコーン」以外はそれほどムーグシンセ全開って感じじゃないし、いわゆる電子音楽ではなくてモンド/ラウンジって感じの曲も多々。それでも純粋に楽しい素敵なアルバムです。
by shintan_shintan | 2010-06-28 21:37 | 70s (70~72)