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SKYLARK (1972年)

上田正樹「悲しい色やね」の元ネタとしても知られるシングル「Wildflower」。
73年にビルボードで最高9位、年間で25位を記録した白黒男女混合バンドスカイラークのヒット曲なんですが、これ好きなんですよね~




で、本日はそんなスカイラークのファーストアルバムをご紹介。

現在入手できるこのCDは、1stの10曲に2ndからシングルカットされたAB面の2曲をボートラで追加し、さらにジャケットを差し替え、「Wildflower:A Golden Classic Edition」のタイトルで96年にリリースされた米Collectables盤。


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1. Brother Eddie
2. What Would I Do Without You
3. A Long Way To Go
4. Suites For My Lady
5. I'll Have To Go Away (Saying Goodbye Is Not Easy)
6. The Writing's On The Wall
7. Twenty Six Years
8. I'm In Love Again
9. Wildflower
10. Shall I Fail
11. If That's The Way You Want It
12. Virgin Green


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ちなみに、オリジナルのジャケはこんな感じです。


スカイラークといえば、何といってもデヴィッド・フォスターが在籍していたことで知られるバンドですが、後年の彼の代名詞のようなAORサウンドではなくて、黒人男性ダニー・ジェラルドと白人女性BJ・クック(後にフォスターと結婚し離婚)のツインヴォーカルによるソウルフルかつ多彩なサウンドが聴けるアルバムです。

前述したメロウな「Wildflower」こそプレAOR的なところを多少感じますが、アルバム的に洗練された感のあるのはこれ1曲だけ。

男女ヴォーカルの掛け合いがデラニー&ボニーを思い起こす①、ワウギターがファンキーな⑥、ポップとソウルが上手く融合した⑦、シャッフルのブルージーな⑧といったソウルフルっぽい楽曲群と、オリビア・ニュートン・ジョンあたりが歌ってもハマりそうなキュートな②や、フォーキーで爽快な③⑤といったポップ路線のものがアルバムの2軸。AORなデヴィッド・フォスターを期待すると肩透かしにあうのでご注意を!

ストリングスアンサンブルによるインストの④が唐突に入っていたり、各曲の中でも意味のよくわからない展開がされているものもあったりで、正直なところアイデアがとっちらかってしまっていたり、方向性が定まっていない感はありますが、これはこれでなかなか面白いのでは・・・フォスターご自身は習作と思ってるかもしれませんが・・・
by shintan_shintan | 2011-02-27 10:43 | 70s (70~72)