最近はフレンチポップなんぞをちょくちょく聴いております。
で、今日は一番のお気に入り、アンニュイの女王フランソワーズ・アルディの愛聴盤をご紹介。
「Ma jeunesse fout le camp…」(1967年)
67年リリースの「もう森へなんか行かない」
山田太一脚本による79年の連続TVドラマ「沿線地図」で表題曲が挿入歌として使われ、日本でもリバイバルヒット。
アルバム的にはチャールズ・ブラックウェル率いるオーケストラ楽団がバックを担っていることもあり、ストリングスが印象的な抒情的かつ穏やかな60年代らしいサウンドかな。言い方は悪いですが就寝時にピッタリかも・・・
「Comment te dire adieu」(1968年)
68年リリースの代表作「さよならを教えて」
表題曲は、66年にアメリカでヒットした楽曲「it Hurt To Say goodbye」にセルジュ・ゲンズブールが仏詞をつけたカバーではありますが彼女の代表曲にしてフレンチポップを代表する1曲。この曲は皆さん知ってるんじゃないでしょうか・・・
他にも明るくキャッチーなものからソフロ的ドリーミーなものまで楽しめる楽曲揃い。アンニュイ度はそれほどではないものの、初めて彼女を聴くならベスト盤か本作が良いんじゃないでしょうか。
「La Question」(1971年)
前述した「さよならを教えて」を最後にヴォーグ・レコードを離れ、一歌手からよりアーティスティックになった彼女が71年にリリースしたアルバム「私の詩集」
ナラ・レオンの作品などでもお馴染みなブラジル人女性ギタリストのトゥーカとコラボした作品で、1曲目こそストリングスの目立った大仰な音ですが、それ以外はトゥーカのつま弾くアコースティックギターが寄り添うを温かみあるフォーキーサウンド。ヴォーカルもアンニュイでちょいエモーショナルでグッド!
「MESSAGE PERSONNEL」(1973年)
出産を経て、ワーナーに移籍してリリースされた73年作「私小説」
レーベルが変わって心機一転なのか、高名なプロデューサー、ミッシェル・ベルジェの起用効果なのか、全体的に溌溂としたバリエーション豊かなアルバムになっております。
王道なポップスからフォーキータッチなもの、アンニュイなバラードなどどの曲もクオリティが高く捨て曲なし。特にシングルヒットした表題曲は彼女の代表曲に。アルバム的にも彼女の最高傑作ではないかな・・・