THE ALLMAN BROTHERS BAND / HITTIN’ THE NOTE
2003年にリリースされたオールマン9年ぶりの最新スタジオアルバムをようやくのこと購入しました。HMVのポイントを使用したので¥0だったんですけどね。
90年に再々結成され「SEVEN TURNS」「SHADES OF TWO WORLDS」を発表してた頃は、復活後の作品も熱心に聴いてましたし来日公演にも行ってましたが、正直なところそれ以降のオールマンにはあまり興味がなく(カプリコーン時代のはずっと聴き続けてましたけど)、このアルバムの出来がかなり良いということも聴いていましたが購入までには至らなかったんですよね。
なぜ今頃になって購入したのかは、ディッキー・ベイツの後釜として2000年にオールマンに加入したデレク・トラックスのプレイを聴いてみたくなったから。その卓越したスライドプレイでデュアンオールマンの再来とも言われるデレク・トラックスは最近のクラプトンのワールドツアーメンバーに選ばれ、レイラセッションの再来かと騒がれてますよね。ちなみにデレク・トラックスはオールマンのドラマー、ブッチ・トラックスの甥っ子で、その名前はデレク・アンド・ザ・ドミノスから取られたそうです。
で、アルバムを聴いてみたんですが、90年の再結成時に加入し、これまたデュアンの穴を埋めるギタリストとして注目を浴びてきたウォーレン・へインズが大活躍してますね。彼のペンによる曲がほとんどでプロデュースまで務めています。ディッキーベイツが持ち込んだカントリー色は皆無。洗練された感じのアーバンなブルース/ソウル色が強いです。ウォーレンに負けじと頑張ってるのがグレッグオールマン。現時点で彼以上に渋くブルージーに歌える白人シンガーはちょっといないんじゃないでかね。
肝心のデレクに関してはウォーレンに負けじと20代半ばとは思えない渋いプレイを聴かせてくれますが、なんとなくセカンドギタリストって感じは否めません。正直なところプレイも単調、一本調子ですし。ただ、彼の場合はまだ若いということもありますし、オールマン加入後初のスタジオ作ということもあるので今後に期待したいですね。ネットで色々調べてみると彼のもう1つのバンド「デレク・トラックス・バンド」がかなりいけてるらしいので、そちらも聴いてみたいですね。
1.Firing Line
2.High Cost Of Low Living
3.Desdemona
4.Woman Across The River
5.Old Before My Time
6.Who To Believe
7.Maydelle
8.Rockin' Horse
9.Heart Of Stone
10.Instrumental Illness
11.Old Friend