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ビギナーが語るボッサの歴史と名盤④ SERGIO MENDES & BRAZIL' 66

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1962年にニューヨークで行われたブラジル・ミュージシャンによるボサノヴァ・レヴューの大成功により、多くのブラジル・ミュージシャンがアメリカのレコード会社と契約を結ぶこととなりました。この結果アメリカに移住したり、拠点を移すものが多く、結果的にアメリカでのボッサブームは一気に加熱するものの、ブラジル国内でのボッサ人気は急速に下降していきます。

今日紹介するセルジオ・メンデスも若干21歳の時に参加した前記コンサートで大活躍し、名を上げたひとり。62年以降、ピアニストとして数多くのジャズメンとのセッションを繰り返し、65年にはアメリカに移住することとなります。その後A&Mレコードの創設者ハーブ・アルバートと出会い、「セルジオ・メンデス&ブラジル‘66」として66年に、このデビューアルバムをリリースします。

もともとジャズ・ピアニストのセルジオ・メンデスですが、このアルバムではジャズ色を抑え、2人の女性ヴォーカルをフューチャーしたポップ色の強いブラジリアン・ポップスとでもいうべき耳なじみの良い音楽を展開しています。
アルバム冒頭を飾る「マシュ・ケ・ナーダ」は最近でもTVCMに使われている超有名曲ですんで、この曲を聴いたことのない人は少ないんじゃないでしょうか。ビートルズのカバーも収められたこのアルバムは、シングルカットされた「マシュ・ケ・ナーダ」とともにアメリカで大ヒットを記録。日本でも「ボサノヴァといえばセルメン!」と言う人は多いんじゃないですかと思いますし、ボサノヴァファンじゃなくてもセルメンだけは聴いたことがあるって人も多いと思います。かくいうボサノヴァに疎い僕も、このアルバムと小野リサだけははCD-Rを持ってますからね。
そういえば、9月にはブラジル’66時代を中心に紙ジャケがリリースされるんで、何枚か買おうかなと思ってます。

次回は、ボサノヴァを代表する名盤を紹介します。もうちょっとつきあってくださいね。


【HERP ALBERT PRESENT SERGIO MENDES & BRAZIL' 66】
1.Mas que nada
2.One note samba (Samba de uma nota só)
3.The joker
4.Going Out Of My Head
5.Tim dom dom
6.Daytripper
7.Água de beber
8.Slow Hot Wind
9.O pato
10.Berimbau


購入日:7/10
購入場所:ディスクユニオン池袋
購入金額:¥1,260
備考:国内盤 中古
by shintan_shintan | 2006-07-14 19:18 | BOSSA NOVA