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PACHECO & ALEXANDER / PACHECO & ALEXANDER

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アルバート・グロスマン(ディランのマネージャー)が69年に設立したベアズヴィル・レコードの作品15タイトルが3/7紙ジャケリリースされますね。初紙ジャケとなるニコル・ウィリスや、ハングリー・チャックなど、僕も数タイトルを購入予定で、楽しみにしてます。

ベアズヴィル・レーベルからのリリースや、ベアズヴィル・スタジオで録音されたもの、またウッドストックを拠点に活動しているミュージシャンの参加作品や関連作を指して「ウッドストック系」と呼ぶことが多いんですが、その多くはルーツ色の濃い、泥臭くも素朴な味わいのある作品で、僕も「ザ・バンド」「ボビー・チャールズ」「ジョン・サイモン」などの代表的なアーティストはよく聴いてましたね。

60年代終わりから活動を開始したトム・パチェコとシャロン・アレキサンダーの恋人デュオ「「パチェコ&アレキサンダー」がジョン・サイモンのプロデュースで71年にリリースした本作も、ジョン・ホール(オーリアンズ)やグレイト・スペックルド・バードの面々が全面的にバックアップしていることもあって、ウッドストックの隠れた名盤、幻の名盤として、マニアの方には有名な作品だったみたいですね。

2001年に洋楽秘宝館シリーズ第1弾として世界初CD化された国内盤の中古を店頭で見かけ、聴いてみることにしましたが、さすが幻の名盤として語り継がれるだけの内容ですね。キラーチューンはないものの、トム・パチェコが作る楽曲は適度に泥臭く、ほどよくメロウでキャッチーなフォークテイスト溢れる作品で、クオリティはかなり高いです。トム・パチェコのちょっとヘロヘロした線の細い男性ヴォーカルと、シャロン・アレキサンダーの、透明感がありながら迫力のある凛とした女性ヴォーカルとの対比が面白いですね。

個人的にはシャロンの声はかなり好きなほうなので、もう少しフィーチャーしてくれてもよかったかな。結局このデュオはこの一作で公私ともにパートナーを解除し、シャロンは引退、トムは96年にウッドストックに戻ってくるまでは、アイルランドを拠点に活動していたそうです。強烈なインパクトはないものの良質な作品ですので、1枚で終わってしまったのはもったいないですね。


1. White River Junction
2. Anna Lee
3. Milwaukee
4. Morning
5. The Night The Ice Age Came To Mobile
6. Gather Your Chigren
7. Lost On A Stormy Day
8. White Buffalo
9. Please Take A Stand
10. Roll With The Flow
11. Since I Was Born
12. Turn Out Every Light


購入日:2/2
購入場所:ディスクユニオンお茶の水ロック館
購入金額:¥1,470
備考:国内盤 帯つき 中古
by shintan_shintan | 2007-02-20 21:33 | 70s (70~72)