ROY BUCHANAN / ROY BUCHANAN

ハードロック史上に残る大傑作アルバム「WILD FRONTIER」に次いで、ゲイリー・ムーアが89年にリリースしたアルバム「AFTER THE WAR」。アイリッシュな泣きのメロディ満載な前作とうってかわって、個々の楽曲はそれなりながら、全体的にまとまりがなく、かなり失望した記憶がありますが、インストの「メシアが再び」だけは、素晴らしいギタープレイで大好きでした。
「WILD FRONTIER」に収録されていた「ローナー」や、ジェフ・ベックの「哀しみの恋人達」、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」にも通じる、哀愁のメロディと泣きのギターが満載なこの曲のオリジネーター、ロイ・ブキャナンに俄然興味が湧き購入したのが、この72年リリースのファーストアルバムでした。
「メシアが再び」目当てに購入したんですが、前知識はなくて、エモーショナルな哀愁のあるブルース系のインストアルバムなのかなと勝手に想像してたんですが、実際に聞いてみると、②⑤はおもいっきりカントリーテイストだし、⑧はディキシーっぽいジャズカントリーで、アメリカンルーツ色の濃い明るいトーンにかなり驚きましたね。
とはいっても、カントリーのカバーながらどこかゴスペル/ソウル風の感動的な①や、タイトル通りのケイジャン風な③、ブルースチューンの④、ブルースベースながらどこかエスニックな⑥、前述の⑦など、5曲のインストチューンでは、ピッキング・ハーモニックスを多用したよく歌う彼のギターが満喫できます。個人的に「メシアが再び」と同じくらいの感動を味わったのは冒頭の①「スイート・ドリームス」。叙情的でメロディアスなプレイは、ある意味「メシア~」よりロイ・ブキャナンらしさが全開な名曲ですね。
大好きなアルバムだったんですが、いつのまにか処分してしまったようで、今回10年以上ぶりに再入手して聴きなおしてみました。
ブライアン・ジョーンズの後釜としてストーンズに誘われたり、ジェフ・ベックやクラプトンが崇拝していたりと、ミュージシャンズ・ミュージシャンとも言うべきロイ・ブキャナンのオリジナリティーあるギタープレイは、今聴いても非常に個性的で素晴らしいです。
テレキャスターによるトレブリーでアタックの強いトーンと、ピッキング・ハーモニックスを効果的に取り入れながらの、ちょっとつんのめる強引なフレーズは唯一無比ですね。
1. Sweet Dreams
2. I Am A Lonesome Fugitive
3. Cajun
4. John's Blues
5. Haunted House
6. Pete's Blues
7. Messiah Will Come Again
8. Hey, Good Lookin'
購入日:4/3
購入場所:ディスクユニオン新宿本店
購入金額:¥840
備考:国内盤 帯なし 中古

