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WHITE WITCH / WHITE WITCH

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60~70年代のロックやソウルの作品って、リリースされたレコード会社やレーベルによって音楽性やサウンドの方向性が固まっていた場合が多かったですよね。「モータウン」ならポップでキャッチーなソウルミュージック中心だし、「アサイラム」なら西海岸のSSW/ルーツロックが多く聴けたし。僕もソウル系にはまってた時期は「スタックス」「ハイ」といったものを中心に購入してましたし、ロック系でいえば「ベアズヴィル」などはよくレーベル買いしてました。

今回紹介するホワイト・ウィッチもレーベル買いしてしまった1枚です。
彼らの名前は聴いたこともなかったし、顔にペイントを施したメンバーの写真によるジャケもうさんくさかったんですが、「カプリコーン」からのリリースでジョニー・サンドリンのプロデュースなんでハズレはないだろうと思い購入しました。
「カプリコーン」といえばオールマン・ブラザースを筆頭に、マーシャル・タッカー・バンド、ウェット・ウィリー、エルヴィン・ビショップなどのサザン/スワンプな泥臭い音が特長なんですが、このアルバムは冒頭からオルガンメインのサイケデリックサウンド全開で、見事に期待を裏切られましたね(苦笑)

リマスター盤がリリースされてるくらいだから、当時はそこそこ人気があったのかなと色々検索してみましたが、ネットにもほとんどこのバンドの情報らしきものはないんですが、どうやらフロリダ出身のバンドで、この72年の作品でデビューしたようですね。②③のタイトルからも想像できるように、聖書を題材とした歌詞などからクリスチャン・ロックバンドの側面もあるようです。サウンドのほうは前述のように、オルガン主体のサイケデリックでハードなサウンドですが、意外とメロディはキャッチーでポップだったりします。うわずった線の細い声でシャウトをするヴォーカルもあって、最初に聴いた時は「なんじゃこのB級感は!」って感じだったんですが、何度か聴いてるうちに耳に残る曲が多いんで、ちょっと自分でも驚きでした。

ドアーズを彷彿とさせる曲もあれば、軽快なロックンロールもあり、ほとんどハードロックなヘヴィな曲もあったり、はたまたプログレ的な展開やクラシカルなところもあったりでバンドの引き出しは結構多そうです。ノスタルジックでグッドタイミーな⑨は唐突な気もしますが、なかなか楽しめるアルバムです。


1. Parabrahm Greeting / Dwellers Of The Threshold
2. Help Me Lord
3. Don't Close Your Mind
4. You're The One
5. Sleepwalk
6. Home Grown Girl
7. And I'm Leaving
8. Illusion
9. It's So Nice To Be Stoned
10. Have You Ever Thought of Changing? / Jackson Slade
11. Gift


購入日:5/24
購入場所:ユニオンお茶の水ロック館
購入金額:¥1,470
備考:輸入盤 中古
by shintan_shintan | 2007-06-08 21:33 | 70s (73~76)