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DILLARD & CLARK / THE FANTASTIC EXPEDITION OF DILLARD & CLARK

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バーズ脱退後のジーン・クラークが、LA周辺で人気を博していたカントリーバンド「ディラーズ」のバンジョー奏者ダグラス・ディラードと結成したユニットのデビューアルバム(68年)。バーズからソロへといたる間のジーン・クラークの音楽的変遷上にも重要な作品だと思いますし、カントリーロックの人気盤ですね。

「ディラード&クラーク」がバンドなのかユニットなのかはよくわかりませんが、2人に加えて後にイーグルスを結成するバーニー・レドンもギター&バンジョーで全面参加しているほか、6曲で曲作りにも加わってます。また、⑨⑪ではクリス・ヒルマンがマンドリンを聴かせてくれのも興味深いですね。

ジーン・クラークと言えば、バーズ時代からせつなげで憂いあるソングライティングと歌声を持ち合わせていましたが、ディラードほかのカントリー/ブルーグラス志向の強いミュージシャンとコラボレーションで、後のソロアルバムでも聴かれる独特なカントリーロックテイストが、すでにこのアルバムで確率されてますね。
つねづねジーン・クラークの作品に駄作はないとは思ってましたが、このアルバムでも全12曲どれもが素晴らしい出来になってます。フォークバラッドな①、イーグルスがデビュー盤でカバーする④、ブルーグラスな演奏ながら切ないメロディの⑤⑦などなど。

カントリーロック創世記の名盤と言えば、フライング・バリット・ブラザースやバーズなどグラム・パーソンズ絡みの諸作にスポットの当たることが多いですが、この作品も間違いなく傑作だと思います。


1. Out On The Side
2. She Darked The Sun
3. Don't Come Rollin'
4. Train Leaves Here This Mornin'
5. Why Not Your Baby
6. Lyin' Down The Middle
7. With Care From Someone
8. The Radio Song
9. Git It On Brother (Git In Line Brother)
10. In The Plain
11. Something's Wrong


購入日:6/23
購入場所:ブックオフ高田馬場北
購入金額:¥1,200
備考:輸入盤 中古
by shintan_shintan | 2007-07-08 19:24 | COUNTRY ROCK