人気ブログランキング | 話題のタグを見る

CASS ELLIOT / CASS ELLIOT

CASS ELLIOT / CASS ELLIOT_b0079504_1345476.jpg


60年代半ばのサマー・オブ・ラブの時代を代表する男女混成グループ「ママス&パパス」。今日紹介するのはママ・キャスことキャス・エリオットが72年にリリースした3枚目のソロアルバムです。

ジョン・サイモンのプロデュースで68年にリリースしたファーストアルバムでは、ママス&パパスでのフォークロック路線とは異なり、様々な音楽テイストを取り込んだ若干サイケなソフトロックを聴かせてくれましたが、RCA移籍後の第1弾となるこのアルバムでは当時活躍していたSSWの作品を多く取り上げ、ジャズ畑のベニー・ゴルソンのアレンジやLAのスタジオミュージシャンによるバックアップもあってか、落ち着いた雰囲気のコンテンポラリー感ある作品に仕上がってます。

60年代半ばのヒット曲②⑥や、50年代後半のヒット曲⑩などのカバーで聴かれるオールディーズ/スタンダードな雰囲気もなかなか良いですが、前述したように当時のSSWの楽曲のカバーが素晴らしいです。
冒頭の①はハリー・ニルソンもカバーしたランディ・ニューマンの代表曲で、彼女のヴォーカルはもちろん、ウェストコースト的なバックや美しいストリングスも聴きどころですね。
③はジュディ・シルのデビューアルバムに収録されていたナンバー。ジュディ本人のバージョンよりも躍動感ある演奏で、キャス・エリオットのヴォーカルも迫力ありますね。

もうひとつのランディ・ニューマンのカバー⑧も素晴らしい出来ですが、なんといってもこのアルバムのハイライトはブルース・ジョンストン作「ディズニーガール」のカバーでしょう。
オリジナルのビーチ・ボーイズバージョンはもとより、バリー・マニロウやブルース・ジョンストン自身のカバーでも知られる大名曲ですが、ブルース・ジョンストンとカール・ウィルソンもコーラスで参加した、ここでのキャス・エリオットのバージョンも良いんですよ! なんといっても彼女の歌の上手さや表現力の豊かさが凄いですし、個人的には彼女のバージョンが一番好きな・・・

とにかく彼女のヴォーカルの上手さが満喫できるアルバムです。取り上げられている楽曲も良い曲ぞろいだし、アレンジも良いしでオススメのアルバムです。


1. I’ll Be Home
2. Baby I’m Yours
3. Jesus Was A Cross Maker
4. That Song
5. When It Doesn’t Work Out
6. I’ll Be There
7. Disney Girl
8. I Think It’s Going To Rain Today
9. Cherries Jubilee
10. All In The Game


購入日:9/17
購入場所:ユニオン国立駅前店
購入金額:¥1,260
備考:国内盤 帯つき 中古
by shintan_shintan | 2007-10-07 13:45 | 70s (70~72)