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小坂忠 / ほうろう

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僕がこのブログで取り上げるもののほとんどが洋楽系。実際、所有している日本人アーティストのCDはそれほど多くないですし全体の1割にも満たないんですが、ここ最近はフォーキーな和モノばっかり聴いてます。仕事が忙しくお疲れ気味ということもあるのか、日本語によるメロディーは染み入ってきますし、落ち着くんですよね。はっぴいえんど、シオン、さだまさし、中島みゆきなどなど・・・

特にはちみつぱい「センチメンタル通り」は郷愁をそそられるメロディーや雰囲気と、ノスタルジックで美しい日本語の歌詞が織り成す和製ルーツロックぶりが素晴らしく、購入してから数え切れないほど聴いている大愛聴盤。
こんな名盤が他にもないものかと、最近は70年代日本のフォーク/ロックの名盤といわれるものを色々と聴き漁ってまして、今日からしばらくはそういった感じのエントリーになりそうです。

で、本日の記事は、はっぴいえんど結成前の細野晴臣、松本隆らとバンドを組んでいた小坂忠が細野との共同プロデュースで75年にリリースした「ほうろう」。本作収録の「しらけちまうぜ」は知ってたものの、彼のアルバムを聴くのは今回が初めて。もっとフォーキーな感じなのかと思ってましたが、帯に書いてあるように、まさにジャパニーズR&Bの原点ともいうべきサウンドですね。小坂忠の渋く抑制の効いたヴォーカルも素晴らしいですが、ティン・パン・アレイ一派の豪華なメンバーによる演奏がとにかく素晴らしいです。特に細野さんのベースのかっこ良さときたら・・・

ソウルフルでファンキーな①⑤は文句なしにかっこいいですし、それ以外にも吉田美奈子のコーラスもいい感じのゴスペルチックなソウルバラード②や、細野色の強い無国籍風な③、矢野顕子作の⑧などもいい感じなんですよね。もちろん、多くのカバーを生んだ代表曲⑥も大好きな1曲。

ソウルやファンクをベースにした都会的な洗練さと、日本的なフォーキーさが絶妙にミックスされ、高度なテクニックの演奏をも堪能できる作品で、これは70年代ジャパニーズロックを代表する1枚でしょう。


細野晴臣 (Bass)
林立夫 (Drums)
鈴木茂 (Guitar)
松任谷正隆 (Keyboard)
鈴木昌子(矢野顕子)(Keyboard)
吉田美奈子 (Back Ground Vocals)
山下達郎 (Back Ground Vocals)
大貫妙子 (Back Ground Vocals)


1. ほうろう
2. 機関車
3. ボン・ボヤージ波止場
4. 氷雨のスケッチ
5. ゆうがたラブ
6. しらけちまうぜ
7. 流星都市
8. つるべ糸
9. ふうらい坊


購入日:7/13
購入場所: VANDAレコード所沢店
購入金額:¥2,500
備考:国内盤 新品
by shintan_shintan | 2008-07-19 14:59 | JAPANESE