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KATHY McCORD / KATHY McCORD

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このブログでは、旬なものを除いて基本的には購入した時系列で記事にしてるんですが、今日紹介するのは、先月の半ばに購入してコンスタントに聴いているお気に入りにもかかわらず、何でかなかなか記事にする機会を逃してしまった1枚。
ジャズ系のプロデューサー、クリード・テイラーが興したCTIレーベルの第1弾として70年にリリースされたキャシー・マッコードのデビュー作にして唯一の作品「虹の架け橋」です。

このアルバム、以前からたまに店頭で中古をみかけていて、なんとなく気にはなってはいた作品。最近になってジョン・ホール(G)、ハーヴェイ・ブルックス(B)、ウェルズ・ケリー(Dr)といったウッドストック勢や、ピーター・ゴールウェイの作品でも活躍していたポール・ハリス(P, Org)や、ヒューバート・ロウズ(Flute)がバックを務めてることを知って、聴いてみたいと思っていたんですがすでに廃盤なんですよね~ 地道に探していたところ中古盤をゲットすることができました。

バックの面々からアーシーなサウンドをイメージしていたんですが、穏やかな曲調ながら途中でジョン・ホールが弾きまくるジャズロック的な展開を見せる①にビックリ。続くビートルズのカバー②はアコースティックギターの伴奏を基本としながら控えめなストリングスやコーラスが幻想的でメランコリックな雰囲気を盛り上げてる名カバー。

アルバム冒頭の2曲で、アシッドフォーク的なアーティストなのかと思いきや、③ではオーソドックスなSSW的アプローチだし、④はオールドタイミーなラグタイム風。アコギ+ストリングスの⑤⑧はなんとなくローラ・ニーロを思い起こしますね。カントリータッチな⑥、ウッドストック的アーシーな⑨と続き、ラストの⑩はラグタイム調のアレンジを取りこんだアーシーながらも切ないメロディの楽曲でこれまた素晴らしい1曲。

ビートルズの②以外は全てキャシー・マッコードの自作ですが、このアルバムの録音当時、彼女は若干17歳! 憂いがあってどこか醒めた感じの彼女の魅力的なヴォーカルはとても17歳とは思えませんし、楽曲のレベルもそうとう高いです。
残念ながらこの1枚を残して音楽活動を辞めてしまったようですが、アシッドフォーク、ソフトロック、ルーツサウンドと1枚でいろんな味付けを感じられるこのアルバム、これはほんとオススメです


1. Rainbow Ride
2. I'm Leaving Home
3. Candle Waxing
4. Baby James
5. The Love Flow
6. New York Good Sugar / Love Lyric #7
7. For You, Child
8. Jennipher
9. Take Away This Pain
10. Velvet Smile


購入日: 10/11
購入場所: ユニオン国立駅前店
購入金額:¥1,890
備考: 国内盤 帯なし 中古
by shintan_shintan | 2008-11-03 14:16 | SSW